「飲み込みにくい」
「食べこぼしが増えた」
などの症状は
当院へご相談を

  • 食べ物を飲み込みにくい

  • 食べこぼしが増えた

  • むせやすくなった

  • 舌を噛みやすくなった

  • 発音が不明瞭になってきた など

食事や会話など、お口の動きでお困りではありませんか?
このような症状がみられたら、「オーラルフレイル」や「口腔機能低下症」の治療やリハビリをおすすめします。
相模原市の【のりデンタルクリニック】では患者さんに向き合い「最期まで口から食べる」ことを目標にして、通院や訪問歯科診療を通じて健康的な生活をサポートしています。

気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルは、お口が「健常な状態」と「機能低下」の中間にある状態のことを指します。
フレイルとは、加齢に伴い体の活力が低下する状態です。
オーラルフレイルは、自分の歯が抜け落ちたり、噛む力や飲み込む力が弱くなったりと、口腔内の機能が徐々に低下していく状態を指します。

オーラルフレイルをそのままにすると、将来、更なるお口の機能低下による生活の質の低下を招き、介護が必要になることもあります。
また、誤って食べ物を飲み込んでしまったり、栄養不足(フレイルサルコペニア低栄養)になったりすることで、死亡するリスクも高まります。

お口の機能が弱ってしまう前に、適切なリハビリを行って「健口」を目指しましょう。

オーラルフレイルの
セルフチェック

  • 自分の歯は何本ありますか?(差し歯やインプラントを除き19本以下)

  • 以前(半年前くらい)と比べ、おせんべいやりんごなど、固いものが食べにくくなりましたか?

  • お水やお茶、おみそ汁などを飲んだ時に、むせることがありますか?

  • 以前よりも口が渇いていると感じますか?

  • 普段の会話で、言葉をはっきりと発音できていない、話しにくくなったと感じますか?

上記に2つ以上当てはまる場合は、オーラルフレイルの可能性があります。お早めにご相談ください。

オーラルフレイルと
口腔機能低下症の関係

オーラルフレイルと口腔機能低下症は、口腔機能の低下が進行する過程として理解できます。健康な状態から始まり、時間の経過と共に口腔機能が衰退し、最終的に口腔機能低下症へとつながることが多いです。

健康な状態では口腔内の筋力や機能がしっかりと保たれており、食事をしっかりと噛むことができ、飲み込みもスムーズに行えます。発声や会話も問題なく行え、日常生活において口腔機能は重要な役割を果たしています。
オーラルフレイルは、口腔機能が徐々に衰退していく初期段階です。この状態では噛む力や飲み込みの力が弱まり、食事の際に苦労を感じることがありますが、まだ完全に機能が失われているわけではありません。しかし、オーラルフレイルが進行すると栄養摂取の不足や誤嚥のリスクが高まるため、早期の介入が求められます。
オーラルフレイルがさらに進行し、口腔機能が著しく低下した状態が口腔機能低下症の状態です。この段階では食べ物を噛むことが難しくなったり、飲み込むことができなくなったり、発音に困難を感じるようになります。口腔機能低下症が進行すると日常生活に大きな支障をきたし、誤嚥性肺炎のリスクが増加するため、治療やリハビリが必要になります。

口腔機能低下症の症状

次のような症状がみられる方は「口腔機能低下症」の疑いがあります。進行すると栄養状態の悪化や、誤嚥性肺炎のリスクが高まる可能性がありますので治療やリハビリが必要です。

  • 噛む力の低下

  • 唾液分泌量の減少による口の乾燥

  • 飲み込む力の低下(嚥下障害)

  • 発音が不明瞭になる

  • 食事中の食べこぼしが増える

口腔機能低下症の原因

  • 加齢による筋力の低下

  • 口腔内の清掃不足や不適切な入れ歯の使用

  • 慢性的な病気(糖尿病など)の影響

  • 食生活や生活習慣の乱れ

口腔機能低下症の原因はお一人お一人で異なるため、適切な診断を受けることが重要です。当院では、患者さんのお身体の具合や生活習慣などの背景事情を丁寧に確認し、患者さんに適した治療計画を提案しています。

口腔機能低下症の診断

口腔機能低下症の診断の流れ

口腔機能低下症の診断では、以下のような項目を確認し、総合的に評価していきます。それぞれの状態には特徴的な症状があり、早期の発見と対策が重要です。

  • 口腔乾燥 唾液の分泌量が減少し、口の中が乾きやすくなります。これにより、食べ物が飲み込みにくくなったり、口臭や虫歯のリスクが高まったりします。

  • 口腔衛生状態不良 口の中が汚れやすくなり、歯垢や食べかすが残りやすくなります。これにより、虫歯や歯周病が進行しやすく、口臭の原因にもなります。

  • 舌口唇運動機能低下 舌や唇の動きが鈍くなり、食べ物を口の中でうまく移動させることが難しくなります。これにより、食べこぼしや発音のしづらさが現れることがあります。

  • 低舌圧 舌の力が弱くなり、食べ物を押しつぶしたり、飲み込む際に適切な動きをするのが難しくなります。その結果、食べ物が口の中に残りやすくなったり、誤嚥のリスクが高まります。

  • 咬合力低下 噛む力が弱まり、特に硬い食べ物を食べるのが難しくなります。咬合力の低下により、食事が偏りやすくなり、栄養バランスが崩れることもあります。

  • 嚥下機能低下 飲み込む力が低下し、食事中にむせたり、誤嚥(食べ物が気管に入ること)のリスクが高まります。進行すると、誤嚥性肺炎の原因となることもあります。

  • 咀嚼機能低下 食べ物をしっかり噛み砕くことが難しくなり、飲み込みにくくなります。これにより、食事の時間が長くなったり、消化に負担がかかったりします。

この7項目のうち、3項目以上当てはまると口腔機能低下症と診断されます。

口腔機能低下症の
治療とリハビリ

口腔機能低下症は、加齢に伴い口腔内の機能が衰えることから発生し、食事や会話、飲み込みに支障をきたすことがあります。リハビリは、これらの機能を改善し、生活の質を向上させることを目的としています。

  • 生活習慣と全身的アプローチ 健康的な生活習慣を維持することが基盤です。特に、適切な食事(栄養バランスを考えた食事)や適度な運動、積極的な社会参加が推奨されます。
    かかりつけの医師と連携し、薬の副作用や全身の健康状態にも注意を払いながら、心身ともに健やかな生活を目指します。

  • 口腔ケア 日常的な口腔ケアは、口腔機能を保つために欠かせません。
    ・歯磨きを1日2回以上行い、寝る前にもしっかり磨くことが重要です。舌の汚れも丁寧に清掃しましょう。
    ・歯間ブラシやフロスを使用し、歯と歯の間の清潔を保つことが必要です。
    ・ブクブクうがいをしっかり行い、口腔内の汚れを落とします。

  • 口腔乾燥の予防 口腔乾燥は、唾液の分泌が減少することで発生しやすい問題です。
    唾液腺マッサージを1日3回行うことで、唾液の分泌を促進します。
    お口の保湿剤(ジェルやスプレー)を使って、口腔内の乾燥を防ぎましょう。

  • 咀嚼機能と飲み込み機能の改善 咀嚼力と嚥下機能の低下は、食事の摂取に影響を与えます。
    咀嚼の訓練では、硬い食材(例:干し芋、スルメイカ)を食べることで、歯ごたえを感じながら咀嚼筋を鍛えます。
    嚥下機能のリハビリとして、1口に20~30回噛む訓練や、飲み込みの力を強化する練習を行いましょう。

  • 舌・唇・頬の筋力訓練 舌や唇、頬の筋力を鍛えることで、会話や食事がスムーズになります。
    早口言葉や滑舌の練習を通じて、舌や唇を素早く大きく動かす訓練をします。
    器具や笛を使った練習で、唇や頬の筋力を鍛えることができます。

  • 歯科治療と機能回復 歯科治療では、義歯の調整やう蝕・歯周病の治療を受けることが、口腔機能回復に重要です。
    咀嚼機能の改善や歯の噛み合わせの適切な治療を受けることで、食事の質を向上させることができます。

摂食嚥下障害

摂食嚥下障害とは、食べ物を噛む力や飲み込む力が弱まることです。飲み込む力が弱くなったまま放置すると、咀嚼しきれなかった食べ物を誤って飲み込んでしまい、のどを詰まらせ窒息してしまう可能性もあります。
また、適切に飲み込むことができず、むせる力も弱くなってくると「誤嚥性肺炎」を起こすこともありますので、治療やリハビリが必要です。

当院で対応が困難な場合には、速やかに高次医療機関をご紹介させていただきます。

摂食嚥下障害の検査

摂食嚥下障害の診断には、患者さんの状態を詳しく把握するために、いくつかの検査が行われます。当院では以下の検査方法を用いて、嚥下機能を評価しています。

  • 嚥下機能評価
    (器機による検査以外)
    スクリーニング検査として、診療室やご自宅(訪問診療)で簡単な器具を使用し、患者さんの摂食嚥下機能を評価します。具体的には、以下の方法で検査を行います。

    舌圧測定:舌の力を測定することで、舌の筋力や機能の低下を評価します。
    咀嚼機能検査:食物を噛む力を調べるため、硬さや形状を変えた食べ物で咀嚼能力を確認します。
    口腔機能検査:口腔内の状態をチェックし、唾液の分泌量や口の動きを確認します。
    食事観察:実際の食事を観察し、飲み込みに問題がないか、食物の喉への移動がスムーズかを評価します。

    これらの検査により、患者さんの嚥下機能の状態を把握し、必要な治療や訓練を行うための基礎データを得ることができます。

  • 嚥下内視鏡検査(FEES) 嚥下内視鏡検査(Fiberoptic Endoscopic Evaluation of Swallowing、FEES)は、鼻からファイバースコープを挿入し、患者さんが食べる姿を観察する方法です。この検査の主な特徴は、以下の通りです。

    ・実際の食事環境で評価: 患者さんがいつも食べている食事、普段の生活環境(自宅や病院など)で実施できるため、自然な状態での嚥下機能を評価できます。
    ・鼻からスコープを挿入: スコープを鼻から挿入し、喉の奥の動きをリアルタイムで確認します。食物を飲み込む過程を観察することで、嚥下の問題点を詳しく分析します。
    ・感染対策の実施: 鼻からの挿入によって、くしゃみや咳が出る可能性があるため、検査時は厳重な感染対策を行います。特にコロナ禍では、感染予防を徹底しています。

  • 嚥下造影検査(X線) 嚥下造影検査(バリウム嚥下造影)は、大病院で行われるX線を用いた検査です。この検査では、患者さんに造影剤(バリウム)を含んだ食物を飲んでいただき、その様子をX線で撮影します。
    X線による詳細な評価: 食物が喉から食道に流れる過程をX線で確認し、嚥下に関する問題や異常を可視化します。
    他施設での実施: 当院では実施できないため、必要に応じて大病院にご紹介し、検査を行います。

障がい者歯科診療
について

車椅子をご利用の方や、意思の疎通が困難な方など、通常の診療が難しい方でも相談を受け付けております。
また、対応が難しい場合でも高次医療機関を紹介いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

口腔機能発達不全症
とは

口腔機能発達不全症とは、成長過程において口腔の機能(噛む、飲み込む、話すなど)が十分に発達しない状態を指します。特に幼児期から学童期にかけて、適切な食習慣や口腔機能のトレーニングが不足すると、この状態が見られることがあります。

主な症状

  • 食べ物をうまく噛めない

  • 飲み込むのが遅い、または苦手

  • 口を開けたまま食事をする(クチャクチャ音がする)

  • 発音が不明瞭で言葉が聞き取りにくい

  • 口呼吸が多く、唇が乾燥しやすい

  • 唾液の分泌が少なく、口が乾きやすい

主な原因

  • 柔らかい食べ物ばかり食べることで咀嚼力が発達しない

  • 適切な離乳食の進め方ができていない

  • 口呼吸の習慣があり、舌や口周りの筋肉が十分に発達していない

  • 指しゃぶりや舌の癖(舌突出癖)が続いている

  • 不適切な姿勢や生活習慣

口腔機能発達不全症を放置すると、歯並びの乱れ、虫歯や歯周病のリスク増加、発音障害、誤嚥(食べ物が気管に入る)などの問題につながる可能性があります。
口腔機能発達不全症は、早期の発見と適切な対応によって改善が可能です。お子さまの口腔機能の発達に不安がある場合は、歯科医院などで相談することをおすすめします。

スペシャルニーズ歯科(口腔機能低下症・オーラルフレイル)|相模原市中央区横山エリアで歯科・歯医者をお探しの方はのりデンタルクリニックまで

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